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2024.06.03

睡眠時間が短いとタバコを吸いたくなる⁉

【第47回】睡眠時間が短いとタバコを吸いたくなる⁉

大阪大学の学生26,373人を6年間追跡した研究で、睡眠時間が短い大学生は、将来タバコを吸うリスクが高いことが明らかになりました。


入学時の健康診断で睡眠時間が5時間未満と回答した学生は、在学期間中に喫煙を開始する人が多く、とくに女性でその傾向が顕著だったそうです。睡眠時間「6~7時間」を基準として、5時間未満の男子学生の喫煙リスクは1.5倍、女子学生は2.5倍でした。

これまでの研究でも、喫煙者は非喫煙者と比べて、睡眠時間が短いことがわかっています。睡眠不足になるとストレスが解消されないので、イライラしてタバコを吸いたくなるのでしょう。

睡眠不足になると、モノを口にしたくなる周期が早くなることもわかっています。お茶やコーヒーを飲む、ガムや飴を食べる、タバコを吸うなどです。ハッとした人も多いのではないでしょうか。

裏返せば、禁煙を成功させようと思ったら、しっかり睡眠をとることです。ただし喫煙量が多い人は、睡眠の質が悪いことがわかっているので、止め方にコツがあります。

一気に止めるのではなく、量を減らしながら、睡眠の質と量を上げていきましょう。
✔	1週目:これまでの半分の量にする
✔	2週目:さらに半分の量にする
✔	3週目:1日おきにする
✔	4週目:2日おきにする
こんなステップでやってみてください。
睡眠不足は思わぬリスクと繋がっています。
ぐっすり眠って心と体を整えていきましょう。

三橋 美穂(快眠セラピスト・睡眠環境プランナー)

寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、とくに枕は頭を触っただけで、どんな枕が合うかわかるほど精通。全国での講演や執筆活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュース、ホテルの客室コーディネートなども手がける。著書に『眠りのさじ加減 65歳からのやさしい睡眠法』(青志社)ほか、日本語版を監修した『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)は100万部を突破。https://sleepeace.com/