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2024.08.07

熱帯夜の睡眠環境調整法

【第48回】熱帯夜の睡眠環境調整法

ニッセンリサーチの調査結果が興味深かったので紹介します。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000533.000001066.html


熱帯夜に使っている寝具

1位 タオルケット(47.8%)
2位 肌掛け布団・ダウンケット(20.3%)
3位 ガーゼケット(9.5%)
4位 何も掛けない(8.0%)
5位 合い掛け布団(7.3%)
6位 本掛け布団(3.5%)



約半数の人がタオルケットを使っていることが意外でした。肌掛け布団派の人が、もっと増えていると思っていたからです。


タオルケットで快適に眠れているならよいのですが、冷房で体がだるくなったり、タイマーで冷房を切ってしまうことで暑くなって中途覚醒していたら、睡眠環境を見直す必要があります。熱帯夜は朝まで冷房をつけることを前提に、寝具、服装で温度調整をすることがポイントです。睡眠に不満がある人は、以下の順でやってみてください。



◆暑くてなかなか寝つけない ⇒ 冷房の温度を下げましょう

◆温度を下げるとだるくなる ⇒ 長袖長ズボンに変えましょう

◆長袖長ズボンでもだるい ⇒ 掛け寝具の保温性を上げましょう

◆掛け寝具の保温性を上げると暑い ⇒ 冷房の温度をもう少し下げましょう



こうしてちょうどいい組み合わせを見つけてみてください。


私は室温28℃で薄着&タオルケットで寝ていたときより、室温26℃で長袖長ズボン&肌掛け布団の方が熟睡できるようになりました。体周りの温度変化が少なくなったからです。

薄手の肌掛け布団なら室温25~26℃、タオルケットなら27~28℃を目安に、ちょうどいい組み合わせを見つけてみてください。このとき、敷きパットを通気性の高いものや冷感タイプを使用すると、室温が高めでも快適に眠ることができます。

睡眠環境を見直して、夏の快眠レベルを向上させましょう!

三橋 美穂(快眠セラピスト・睡眠環境プランナー)

寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、とくに枕は頭を触っただけで、どんな枕が合うかわかるほど精通。全国での講演や執筆活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュース、ホテルの客室コーディネートなども手がける。著書に『オトナ女子の不調と疲れに効く 眠りにいいこと100』(かんき出版)『眠りのさじ加減 65歳からのやさしい睡眠法』(青志社)など多数。日本語版を監修した『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)は100万部を突破。https://sleepeace.com/