2021.03.09
ピッタリ合う枕は意外と低い!? 枕選びの3つのポイント
【第10回】ピッタリ合う枕は意外と低い!? 枕選びの3つのポイント
朝起きると首や肩が凝っている…、寝ても疲れがとれない…、
そんなときは枕があっていないかもしれません。
枕を選ぶときは、立っているときの姿勢を寝ているときにもキープできることが大切です。
一つの袋に中材が詰まった一般的な枕の場合、枕の中央が高くて首の支えがありません。
そのため頭が前方に傾き、気道が圧迫されて呼吸が浅くなったり
の後ろの筋肉が引っ張られるので肩こりにもつながります。
また、喉元が詰まって首にシワが入ったり、二重アゴ、ほうれい線にも影響するので、
美容的にも避けたいところ。
一方、枕を使わないと頭部が心臓より下がるので、眠りが浅くなったり、顔のむくみにつながることがあります。
枕に頭を乗せた時に、枕の形や高さが、立っているときの姿勢を保てているかチェックしましょう。
<枕選びのポイント>
1. あお向けで、立っているときの姿勢になっている
- 枕の頸部より後頭部が少し低く、頭のおさまりがよい
- 高すぎず、低すぎず、呼吸が楽にできる
2. 横向きで、頭・首・背骨がほぼ真っすぐ
- 枕の中央があお向け用、枕の両サイドが横向用に高めになっている
- 横向きになったとき、肩の圧迫感がない
3. 寝返りしやすい
- 仰向けで軽く膝を立て、左右にゴロンと寝返りしたとき、動きやすい
4. 枕の感触が好み
- 寝た時に「心地いい」と感じる
- 暑がりの人は通気性のよい素材、アレルギーの人は洗える素材など考慮する
なお、使っているマットレスの硬さは、枕の高さに影響します。
マットレスが柔らかいと体全体が沈むので、枕は低くなります。
お店でアドバイスを受ける時は、マットレスの硬さにも配慮してくれているかどうかチェックしてください。
最近では、枕の高さを調整するシートが入った枕や、
中材を出し入れして高さを調整できる枕も販売されています。
通販で購入する場合は、そのように調整できるものがおすすめです。
自分にあう枕は意外と低めです。ピッタリ合う枕で、眠りの質を高めて行きましょう!
三橋 美穂(快眠セラピスト・睡眠環境プランナー)
寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、とくに枕は頭を触っただけで、どんな合う枕がわかるほど精通。全国での講演や執筆活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュース、ホテルの客室コーディネートなども手がける。主な著書に『眠トレ!ぐっすり眠ってすっきり目覚める66の新習慣』(三笠書房)ほか、日本語版を監修した『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)はシリーズ累計115万部を突破した。https://sleepeace.com/