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2024.04.01

濡髪で寝るのはNG!寝具のダニ対策をしよう

【第45回】濡髪で寝るのはNG!寝具のダニ対策をしよう

何日おきに枕カバーを洗っていますか?
1週間以上だとしたら、枕がダニの温床になっているかもしれません。

ダニは高温多湿を好み、温度20~30%、湿度60~80%のときに繁殖しやすいと言われています。睡眠中には汗をかくので、枕をはじめ、掛け布団やマットレスはダニが繁殖しやすく、その数は数万匹ともいわれています。
餌となるたんぱく質のフケやアカが付着しやすいのが枕。髪が濡れたまま寝てしまうと、枕内部の湿度が上昇してダニが繁殖しやすくなります。髪はしっかり乾かしてから寝るようにしましょう。
頬が直接触れる枕カバーは、衣服でいう下着のようなもの。同じ下着を1週間続けて着る人はいないと思います。毎日交換するのが理想的ですが、長くても1週間以内に換えましょう。
ダニは温度50℃以上、湿度50%以下で死滅するので、乾燥した状態を保つことが大切です。起床後は掛け布団を足元に畳んで、汗ばむ背中が当たる部分に風を通しましょう。ときどき布団乾燥機をかけたり、湿度が上がる季節は除湿機をかけるのもおすすめです。
乾燥させるとダニの死骸が寝具の中に残るので、掃除機で吸引しましょう。生きているダニは体の中に水分があるので重さがあり、直接吸い込むことはありません。しかし、死骸は次第に粉々になって、気づかないうちにホコリと一緒に吸い込んでしまい、これがアレルギーの原因となるのです。
ダニ対策の基本は、乾燥させて掃除機をかけること。カバーやシーツをこまめに洗うことです。快適な環境で、朝までぐっすり眠りましょう。

三橋 美穂(快眠セラピスト・睡眠環境プランナー)

寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、とくに枕は頭を触っただけで、どんな枕が合うかわかるほど精通。全国での講演や執筆活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュース、ホテルの客室コーディネートなども手がける。著書に『眠りのさじ加減 65歳からのやさしい睡眠法』(青志社)ほか、日本語版を監修した『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)は100万部を突破。https://sleepeace.com/