2022.04.01
話題の「重い毛布」で安眠できる?!
【第21回】話題の「重い毛布」で安眠できる?!
先日、重い毛布に関する取材を受けました。
女優の広瀬すずさんが愛用しているとインタビューで答えていて、興味を持ったそうです。
「重い毛布」「重い布団」「ウェイトブランケット」「加重ブランケット」「チェーンブランケット」
などと呼ばれており、 体重の10%程度の圧迫刺激でリラックスできるとされています。
テレビで紹介されたり、通販や一部量販店でも販売されているので、
その噂を聞いた人もいるのでは?
寝具業界では4~5年前から話題になっており、私も試したことがあります。
私は掛け布団が重いと苦しくて眠れないタイプなので、当初は絶対に無理だと思っていました。
ところが実際に使ってみると、思いのほかぐっすり眠れて驚きました。
厚手の重たい掛け布団とは圧のかかり方が違い、全身にピッタリ沿ってフィットし、
包み込まれる安心感があったのです。
この重い毛布が開発されたきかっけは、自閉症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)、
不安症の人がリラックスして眠れるようにするためだったそう。
生来の私は緊張しやすいので、効果を実感できたのだと思います。
海外でのエビデンスもあるので、ストレスが多く不安や緊張で眠れない人は試してみてはいかがでしょうか。
ただ、本体は5~8kg程度の重さがあるので、避けた方がいい人もいます。
- 体力が落ちている人
- 高齢者
- 身体が未発達な子ども
ほかにも、次のようなデメリットがあります。
- 本体は洗えない
- 重たいのでカバーの付け替えが大変
- 持ち運びも大変
- 寝返りが困難
- 夏は暑くて使えない
取り扱いがしにくいので、あえて勧めてきませんでしたが、これで劇的に睡眠が改善される人がいるのも事実です。
本格的なものは高額ですが、数千円で購入できる品が増えてきました。
気になった人は、チェックしてみてください。
三橋 美穂(快眠セラピスト・睡眠環境プランナー)
寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、とくに枕は頭を触っただけで、どんな合う枕がわかるほど精通。全国での講演や執筆活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュース、ホテルの客室コーディネートなども手がける。主な著書に『眠トレ!ぐっすり眠ってすっきり目覚める66の新習慣』(三笠書房)ほか、日本語版を監修した『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)はシリーズ累計115万部を突破した。https://sleepeace.com/