2020.12.07
不眠の原因は●●だった!やってはいけない就寝前NG行動
【第7回】不眠の原因は●●だった!やってはいけない就寝前NG行動
「布団に入っても、なかなか寝つけない」
「夜中に何度も目が覚める」
「いくら寝ても熟睡感がない」
その原因は、何気ない普段の生活習慣にあるかもしれません。
睡眠の質を下げる行動をとっていませんか?
- 夕方以降のうたた寝
朝起きてから活動時間が長くなるにつれ、眠気のもとになる「睡眠物質」が脳内にたまっていきます。
この睡眠物質が「一定量を超えると眠くなる」という仕組みになっています。
夕方以降にうたた寝すると睡眠物質が減ってしまい、十分に溜まるまでに時間がかかるため、
布団に入ってもなかなか眠れないのです。
夕方以降のうたた寝には気をつけましょう。
- 夜食
就寝までに消化を終えていないと、寝つきが悪くなったり、睡眠が浅くなります。
夕食は就寝3時間前までに摂りましょう。
遅くなったときは、食べる量を少なめにしてください。
また、夕方におにぎりやサンドイッチ、バナナなど少し摂っておくと、
帰宅後の食べ過ぎを防ぐことができます。
- アルコール
お酒を飲むと睡眠は浅くなります。
夜中に目が覚めて困っている人は、お酒が原因のことが多いのです。
アルコールが分解されると交感神経が刺激されて目が覚め、そのあと眠れなくなります。
お酒の量を半分にするだけでも熟睡感が変わります。
また、ノンアルコールビールは睡眠の質が良くなるという報告もありますので、試してみてください。
- タバコ
タバコのニコチンによる覚醒作用は2時間以上続き、深い睡眠を減らします。
就寝直前だけ我慢しても、一日の総摂取量が多いと睡眠が浅くなることもわかっています。
睡眠のためにも、健康のためにも、タバコの摂取量は減らして行きましょう。
- カフェイン
カフェインの覚醒作用は4~7時間ほど続きますので、夕方以降は摂らないようにしましょう。
コーヒーだけでなく、紅茶、緑茶、ココア、栄養ドリンクなどに含まれています。
最近は、カフェインレスのコーヒーやお茶の品揃えも増えてきました。
また、シンプルに白湯を飲むのもよいでしょう。
- 寝床スマホ
スマートフォンから発するブルーライトを夜中に見ると、睡眠ホルモンのメラトニンを抑制します。
体内時計が後ろにズレて、なかなか眠くなりません。
その結果、睡眠不足になるうえ、睡眠の質も下がるので、翌日の眠気が強くなります。
睡眠にとってよいことは一つもないので、寝床にはスマホを持ち込まないのが一番です。
そのほか、興奮や緊張させるようなビデオを見たり、寝る前に口ゲンカするのも不眠のもと。
寝る前は強い刺激を避けて、心を落ち着けゆったり過ごしましょう。
三橋 美穂(快眠セラピスト・睡眠環境プランナー)
寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、とくに枕は頭を触っただけで、どんな合う枕がわかるほど精通。全国での講演や執筆活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュース、ホテルの客室コーディネートなども手がける。主な著書に『眠トレ!ぐっすり眠ってすっきり目覚める66の新習慣』(三笠書房)ほか、日本語版を監修した『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)はシリーズ累計115万部を突破した。https://sleepeace.com/