2020.07.03
夫婦で快適温度が違うときどうする?!夏の眠りを快適にする方法
【第3回】夫婦で快適温度が違うときどうする?!夏の眠りを快適にする方法
「夫は暑がりで、25℃がベスト」
「妻は寒がりで、28℃にしたい」
夏のエアコンの温度設定で、夫婦バトルが起こることは珍しくありません。
エアコンが苦手な人は、
「体がだるくなるから」
「喉が痛くなるから」という理由で、
敬遠する人が多いのですが、その理由は寝冷えです。
睡眠中は脳の反射機能が低くなっているので、
不調を感じた時には、もうすっかり体は冷えています。
では、どうしたらいいのか。
冷えないように、寝具や着衣量を増やせばよいのです。
昔は暑いときには薄着になって、温度調整をするのが当たり前でした。
でも、熱帯夜が続く現代は、エアコン使用を前提としてパジャマや寝具を選ぶことが大切です。
とくに夫婦で快適温度が違う場合は、暑がりの人は半袖・半ズボンに、
寒がりの人は長袖・長ズボンにして調整しましょう。
さらにギャップがあれば、タオルケットと肌掛け布団など、掛け寝具の厚さを変えたり、
寒がりの人は肌着やレッグウォーマーをプラスしてみてください。
寒がりの人は、
「えっ?こんなに着込むの?!!」
とびっくりしたかもしれませんが、実はコレ、私がやっている方法です。
28℃を超えると熱中症のリスクが高くなることを知って、考え方を転換しました。
それまでは29℃設定で半袖・長ズボンにガーゼケットというスタイルで寝ていましたが、
28℃以下にするためにもっと着込むことにしたのです。
長袖・長ズボンのパジャマに肌着・腹巻・レッグウォーマーをプラスして、
その状態でちょうどいい27℃設定にしたところ、29℃で薄着のときより、ぐっすり眠れるようになりました。
自分でも驚きましたが、冷え性の人はぜひ一度試してみてください。
暑がりの人と寒がりの人で、着衣量と寝具の保温性に差をつけて、
夫婦円満でちょうどいいバランスをみつけましょう。
三橋 美穂(快眠セラピスト・睡眠環境プランナー)
寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、とくに枕は頭を触っただけで、どんな合う枕がわかるほど精通。全国での講演や執筆活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュース、ホテルの客室コーディネートなども手がける。主な著書に『眠トレ!ぐっすり眠ってすっきり目覚める66の新習慣』(三笠書房)ほか、日本語版を監修した『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)はシリーズ累計115万部を突破した。https://sleepeace.com/